みなさんは、達人になりたいと思ったことはありませんか?
たとえば、自分の趣味で達人と呼ばれるまで技を上達させたいと思ったりはしませんか?
僕の趣味は一眼レフを片手に外に夕焼けや夜景なんかの風景を撮りに行くことが趣味なのですが、達人とまではいかなくてももっと上達させたい、きれいな写真を撮りたいと思ったことは幾度となくあります。
今回は、どうやったら「達人」になれるのか、その方法をご紹介します。
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「一万時間の法則」で達人を目指す
達人になるための近道、それは「一万時間の法則」と呼ばれている方法を利用することです。
「一万時間の法則」とはなにか。これは、マルコム・グラドウェルという科学者が示した法則です。
マルコム・グラドウェル氏によれば、「偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手などなど、何かの分野で天才と呼ばれるまでになった人達に共通していること、それはこれまでに打ち込んできた一万時間という時間」だというのです。ここで大切なポイントとなるキーワードは、この「一万時間」という時間の量です。
マルコム・グラドウェル氏は、「1万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのよう」そして「練習をせずに天才的才能を発揮する人もいくら練習をしても上達しない人もいなかった」と語ったそうです。これはすごいですね。
彼は何が言いたいかというと、簡単に言ってしまえば「練習さえすれば誰でも達人になれる」ということです。
達人になるには練習量がすべて
「一万時間の法則」という名前が示すように、達人になるには練習量が全てなのです。
しかし、この「一万時間」というのは、いったいどれだけの年月を費やせば達成できる時間の量なのでしょうか。
一万時間というのは、1日10時間を費やしたとして、約2年と7カ月、ほぼ3年かかる計算だそうです。日本には「石の上にも3年」ということわざがありますが、あながち間違いではないという話ですね。
なにより、一日10時間でほぼ3年なのです。そして一日は24時間しかありません。仕事も学校も行かずに日々専念すれば、2年で達人の域に達することも可能ではあるそうです。
しかし、考えてもみてください。僕らは睡眠と食事を必要としますし、学校や会社の義務を放棄してまで、なんてなかなか難しい話ですよね。
いくら頑張るといっても、一日の3分の1である8時間という時間が妥当の限界ではないでしょうか。
役立つ能力を伸ばすことに時間を使う
ここまでは、達人になるために「一万時間の法則」を意識することをご紹介しました。
ここからは、じゃあ実際にどうやって時間を使えばいいの?といった切り口から達人になる方法をご紹介します。
なんといっても「時間は財産」と言われるくらいですから、時間の使い方は大切なんじゃないかなと僕は思います。
まず、何かの達人になるためにはどのような能力が役立つのかを考えることから始めます。そうです、まずはイスに座って、考えることにまずは時間を使ってみてください。
いくつかの能力を見つけることができたら、その中からもっとも大切だと思われるスキルを見極めて選んで取捨選択してみてください。
この段階をふむことで、一番あなたが必要とする能力だけを集中的に練習することが可能になります。それはつまり、効率が良くなるということです。
効率がよくなればよくなるほど、必要とする時間を減らすことができます。つまり、「達人」となる方法の近道をあなた自身が切り開いていくためのひとつの工程だと考えてくれればいいです。
成功より間違いを意識して練習する
練習をしている過程で、上手にできたりいつもよりうまく何かをやり遂げられると嬉しくなりますよね。でもちょっと待ってほしい。
上手にできたことを喜んで何度も続けるより、自分の「間違い」を自分の「成功」よりも大切にしてあげてください。
達人になるために「間違え」よう
あなたの「間違い」がどれほど達人になるために大切なのか、オンラインゲームであるFF14のとある過程で例えましょう。
あなたは衣服を制作しようとしています。素材もある。でも、上手に制作できずに「失敗」してしまった。さて、これはどうしてでしょうか。
まずひとつの原因としてあげられるのは、あなたのキャラの「技量不足」です。もしくは「集中力不足」です。あなたはどうしてもその衣服が作りたいので、次に同じ衣服の制作に挑戦するときはあなたのキャラの「技量」を伸ばすか、限りある消費値である「集中力」の使い方を変えますよね。うまくやれば、続けて2回目に挑戦した場合でも1回目では失敗したものの、なんと成功してしまう時もあります。
これが、いかに「失敗」が大切かということの例です。FF14をプレイしたことがない人には不親切なたとえになってしまったかもしれませんが、「技量」はあなたのレベル、熟練度として、「集中力」はあなたが使うことのできる技の回数だと考えてください。
ですが、この例で挙げた「衣装の制作」で一発目で「成功」してしまえば、あなたは満足して一着あれば十分だと、もうその衣装の制作はよっぽど2着目が必要でない限りしませんよね。だって、初めてやっても成功した衣装制作なんて、今後も簡単にできるんですもの。
これが、あなたの「成功」より「失敗」を大切にしてほしい理由です。
「練習」のコツ
達人になるための「一万時間の法則」と「時間の使い方」をご紹介しました。
ここからは達人になるため、必要不可欠な過程である「練習」のコツについて伝授しますね。
練習は最低でも20時間費やす
達人になるための練習には、少なくとも20時間は費やしてください。
最低でも練習に20時間、集中することで、下手くそだけどそれを自分でも自覚しているというような、「やる気を減滅させる思考」を克服することができます。
そして、これは実際に結果を出すまで練習を続けることができることにつながります。
練習に最低でも費やしてほしい「20時間」は、「自分自身のモチベーションを安定させる」ために必要な時間、ということです。
集中できる練習環境を作る
練習中に、どうしたって他のものに気がいってしまう時もありますよね。気が散ってしまうことは、練習の効率を下げます。その対策をしましょう。
まず、練習の妨げになるものは練習環境から遠ざけるか失くしてしまうといいです。テレビやインターネットの類もそうですね。
もし部屋が余っている方なんかは、「ここは練習に専念する場所」という、いわゆる「練習部屋」を作ってみるのはいかがでしょうか。部屋をまるごと「練習部屋」として用意しなくても、部屋の真ん中にしきりを置いて部屋を区切ることもひとつの手段だと言えます。他にも、練習の時間を決め習慣化するなど、手段は様々です。
ここに挙げた例はたくさんある方法の中からのいち手段です。ぜひ、いろいろなことを試して、自分なり集中できる環境を見つけてみてください。
ちなみに僕は、部屋まるごとではないですが、「練習スペース」なる場所を部屋の一部に作って、今は電子ピアノをたまに練習しています。といっても、不定期なので練習というより息抜きですかね。
練習は「量」より「質」
さて、「練習」についてですが、ただ山ほどたくさん練習するのではなく、その質が大切なポイントとなってきます。
ただただひたすら時間をかけて練習を行って満足してしまうのは、「達人になるための練習」としては少し違うと言えます。
正しい練習法は、たとえ短時間であっても、いかに「意味のある作業」をして過ごすか、なのです。この意識ひとつで、経験値が違ってきます。本当に。
例えば、小学生がよくやらされる「漢字の書き取り」で例えてみましょう。漢字を書いた回数を「量」、字のきれいさを「質」としましょう。そしてあなたは宿題を終わらせる以外に、「きれいな字を書けるようになりたい」という願望があります。
何も考えずただひたすた漢字を書き続けてただ宿題を終わらせるのと、字全体のバランスや形、大きさを考えてひとつひとつ考えながら書いた漢字では、「質」が全く違います。
この「質」にあなたの達人になるための「経験値」は依存します。
ペンを3本同時に持って、一回で3つの漢字を書いてしまえばさっさと宿題を終わらせることはできますが、何も身に付きません。それは、ただ文字を「書いた」記録が残るだけで、先生のお怒りとか成績が下がるだとか、それくらいしかメリットはありません。
ですが、ひとつのペンで一文字一文字丁寧に書いた漢字はどうでしょう。「先生のお怒りの回避」「悪い成績の回避」以外に、それはあなたの「字のきれいさ」という報酬となって返ってきます。どの部位をどういったバランスで書けばいいか、あなたは知ることができます。
「字をきれに書く」には、ただただ文字を書いてるだけではだめなんです。どこをどうしたら「きれいな字」を書けるようになるのか、あなた自身が知るように「文字を書く」ことをしなければ意味がないのです。
こんな当たり前の事、なんて、実際文字におこしてみると、そう思いませんか?
でも、これができないからこそ、「達人になるために」という方法を僕は調べたいと思いました。
僕が達人になるには、まだまだ時間はかかりそうです。
なにかいい方法があったら、ぜひ僕に紹介してあげてください。
「仕事の達人」になる為にしたい4つのこと
「達人」といえど、様々なジャンルがありますよね。それこそゲームとか執筆とかスポーツとか。
でも今回は、特に「仕事の達人」になるためにしたい4つのことをご紹介します。
すきま時間を活用する
まずひとつめは、「すきま時間の活用」をすることです。
たとえば、ラーメン屋の列で順番を待っているその時間や、電車の中で自分の降りたい駅に電車が到着するまでの時間。
そんな待ち時間や移動時間を利用して、仕事をやってしまいましょう。
パソコンとなると少し大がかりかもしれませんが、今はスマートフォンでなんでもできてしまう時代ですよね。スマホで自分のできる仕事のタスクを消化してしまえば、後に残されている自分の作業が軽くなりますよ。
ながら作業をする
次に、「ながら作業」をすることです。
例えば、ご飯を食べながら仕事のタスクをひとつ完了させてしまう。これをすることで、「昼飯を食べる」というタスクと「仕事のタスクのひとつ」という両方の作業を終わらせてしまうことができます。
このように、「ひとつの行動に2つ以上の意味を持たせる」という行為がどれほど効率的か、考えてもみてください。
昼飯を食べているその時間で仕事ひとつを終わらせることができたら、時間の効率がとても上がります。
「すぐ」に「やる」
そして、何事も「すぐにやる」ことです。
後でやろう、これもあとでやろう、なんて何もかも後回しにし続けていると、気づけばとんでもない量のタスクが後に詰まってしまう状況を招きます。
増えたタスクは「今」「すぐに」「やる」この3つのワードが大切になると僕は考えます。
だって、「あとでやろう」の「あと」って、なかなかこないじゃないですか。その機会が。
何事もさっさと終わらせて、そのことは忘れて新しく次のタスクに取り掛かってしまったほうが仕事の作業効率も上がると僕は思います。
優先順位を決める
そして、これが4つ目です。ぜひ「優先順位」を決めましょう。
何を今、すぐにでも終わらせなければいけないのか。何を「後回し」にするべきなのか。そこんとこをしっかり把握して予定を組み立てて仕事をすることは、あなたの作業スピードをUPさせます。
「後回し」はやめよう、という話をしましたが、優先順位という意味での「後回し」はむしろ推奨されます。進んで「後回し」するべきなのです。
予定をきちんと組み立てたうえでの「後回し」はきっとあなたの仕事をスムーズに進めますし、無駄な時間のロスも減らすことができます。
これを書いた僕も、この4項目すべてをきっちりできているわけではないのですが、少なくとも意識をするだけで、「仕事の達人」に一歩近づけるんじゃないかなと思います。
ぜひみなさんも、挑戦してみてくださいね。