「ペンはキーボードよりも強い」という言葉を知っていますか?
なぜ、このように言われるのか、その理由、説明します。
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キーボードを叩いても脳は活性化されない
実は、いくらキーボードをたたいたところで僕らの脳みそは活性化されません。
現に、こうして僕は週に何度かパソコンの前に座って寒い部屋でキーボードをかちゃkちゃ一生懸命かじかむ指でたたいて文章を綴っているわけです。ですが、これ、僕がパソコンの前に座ってキーボードを打つ時間と同じくらいの長さの時間、パソコンの代わりに紙を用意してキーボードの代わりにペンをもって文字を綴りまくったら、僕の脳は活性化されるのです。
昔の人は面白くて気の利いたことをぽろっと言ったり、ひねりがきいた返しをできるのって、ペンしかなかった時代とキーボードが普及した今という時代の大きな違いがもしかしたら関係しているのかもわかりませんね。
手を動かしてボケ防止
よく年配の方に、ぼけ防止のひとつの技なんかとして「指遊び」とか「指の体操」とかの話題が持ち上げあられますよね。
これ、実は「ペンを使って文字を書くこと」とつながっているんです。
指を使うと脳みそが刺激される
指を使うことで脳みそにたくさんの刺激がいきます。
これは、とある海外の博士による子供たちをつかった実験によってわかった事実だそうです。
文字を書く為に手を使うと、脳みそがより活発に働きます。それと比べてキーボードを打つだけというのは、すでにある正方形だか長方形だかのキーをただかちゃかちゃとたたいているだけです。この行為で得られることはせいぜいタイピング試験で有利になるってことか各10本指の筋肉量が増えることくらいでしょう、せいぜい。
文字を書くことで脳みそが刺激されるプロセス
「ペンはキーボードよりも強い」という言葉を知っていますか?
今回はこの言葉を題材に、「ペンを使って文字を書く」ことがいかに大切で脳に良い影響を与えるかのプロセスを説明していきます。
手で文字を書くことと脳みその関係を僕なりに調べて、そのプロセスをまとめてみました。
1、まず、ペンを持つこと。
第1ステップの「ペンを持つ」時点で、早速ただ「キーボードを使う」だけの行為より脳みそにいく刺激が全く違いますね。
だって、ペンを持つには正しい持ち方でペンを構えるでしょう。もちろん、小学校で習うような持ち方ではないかもしれない。それにしたって、あなたなりの「いつもの持ち方」がそこには存在するはず。
その「持ち方」でペンを構え持つために、脳みそを使います。
どこの指がどこで、どこにペンのどの部分をひっかけて構えるのか?
ペンを構えるだけで、いろいろな思考が実は脳みその中ではなされていることがわかりますね。こう考えると。
2、紙にペン先を定める
うわっ細かいな!とか思いましたか?
でもこれ、実は大事なステップでありつつ、普段あなたも僕も大概は無意識的に行ていることのひとつなんです。
ペン先を紙のどこに定めてどうやって書き始めようかなんて、せいぜい履歴書かなにかの重要な書類でもない限り意識しませんよね。
ノートをとにかくきれいに取ることに執念を燃やしているあなたは、ペン先の位置を意識するなんてもしかしてごく当たり前のことなのかもしれませんが、普通はノートを拓いたらさくっと書き始めちゃいますよね。だって、ノートって大体罫線、いわゆる横の腺がすでに引かれていて、あとはそれに沿って文字を書いていけばいいんですもん。
でも、どうでしょう。これがもしパソコンだったら。
あなたは紙のかわりにWordを開いて、マウスを操作して真っ白なページを開いて、白紙ページの適当な箇所を右クリックして、それで終わりです。あなたが定めないといけないものはありません。だって、Wordでもメモ帳エディターでもPCの付箋機能でも、書き始めは決まっているんですから。
3、1文字目を書き始める
想像してください。あなたは、手にしていつものように構えたペンで、紙にペン先を定め終えて、さあ、初めの1文字を今まさに書こうとしています。
何を書きますか?僕がいわせてもらえば、ここでは1文字目はぜひ漢字だと嬉しいんですけどね。
だって、漢字ってやたら考えないといけないことがあるじゃないですか。別にひらがなが簡単ってわけではないですが。
例えば、漢字の「漢」の1文字を書くとしても、「漢」という字を書き終わった後のその漢字の全体のバランスの予想図を頭で思い描きませんか。この線の長さはどれくらいで、この部位の大きさはこのくらいだといつもよりちょっと綺麗な「漢」に見えるな、とか。
さらに、「漢」という字を実際書きながら完成させるつもりの「漢」という一文字を頭の中に据えながら、実際ペン先で書き出した文字は理想とは離れていたり思い通りの形に描けなかったりして、「あ、失敗した」「もうだめだ、消して書き直そう」「まあいいや、もう」とかとか、思いませんか?
ですが、これがもしパソコンだったら。
漢字の「漢」の1文字なんて、1秒にも満たないで入力できちゃいますよ。
まず「かんじ」と打った後に、「変換キー」をひとつ押せば「漢字」のできあがり。
なんという「作業工程」でしょうか?こんなのって、なんだかむなしくはありませんか?
僕は書いていてちょっとむなしかったです。「キーボードで打つ」というのは、なんて、「考えること」が少なくてすむんだろうと。
キーボードは文字を素早く入力するための「便利道具」
「ペンを用いて文字を書く」という一連のプロセスからお分かりの通り、「キーボードで文字を打つ」という行為はいうなれば「文字をいかに素早く入力するかに特化されただけの”便利な方法”」に過ぎないということですね。
こう締めくくって僕が何が言いたいのかというと、キーボードでいくら大量の文章を綴ったところで、「文字をたくさん書いた」と満足するのはちょっと違うよ、ということです。
僕は実は紙媒体でもこうして文字を綴ることをたまにやっているんです。いざ意識してみれば、やっぱり、紙媒体に文字を手書きで書いた後と、キーボードを使ってパソコン画面に文字を羅列させたあとの脳みそのすっきり具合といいますか、冴え具合が違います。意識しているからかもしれませんが、やはり紙媒体でペンで文字を書いた時の方が頭が、脳が冴え渡っているという感覚があるんです。
さて、「脳みそのために:ペンを持って文字を書く」のはじめから読んでくださった方は、ありがとうございます。そして、お疲れさまでした。
この題材で書き始めた時に思っていたよりも長いお話となってしましました。
今一度、「ペンを持って文字を書くこと」の大切さを考えていただけるきっかけになったのなら幸いです。